赤ん坊が泣きやむ効果が期待できるという音楽を、日産自動車が発表した。ドライブ用として、音楽聴き放題配信サービス「AWA」で無料配信する。

「ココニイルヨ」と「パピプペポロリン」の2曲。日産がFacebookやTwitterを通じて全国の父親、母親から協力を得て制作した。運転中などに赤ん坊が泣きだしたり愚図ったりした際に流すとよいそう。


いずれも赤ん坊が興味を持ちやすいという5,000~6,000ヘルツの高い周波数を中心に旋律を作ったそう。「ココニイルヨ」は初めに高い周波数の音で赤ん坊の興味を引き、その後徐々に周波数を下げて落ち着かせ、時間をかけて泣いている状態を沈静化する。

「パピプペポロリン」は赤ん坊の持つ「いろいろな音に反応しやすい」という特性を利用して刺激を与え、赤ちゃんを覚醒化し、泣きやませる。

歌詞については、全国の母親と父親から「赤ん坊を泣きやませるときや寝かしつけるときに使っている言葉」を募集し、集まった900件以上の情報を参考に編集した。さらに、赤ん坊の泣きやみ効果が期待できる楽曲やおもちゃを手がけた日本音響研究所が監修している。

赤ん坊と2人だけでクルマに乗る保護者のための取り組み。保護者からさまざまな意見を聞いたところ、クルマで赤ん坊が泣きだす場合、チャイルドシートに乗せて後部座席に置いているため、運転席からあやせず困っている、という人が多かったそう。

対象年齢は生後半年から2歳未満を想定している。当面はAWAでの配信となるが、3月下旬には日産のWebサイトからも無料ダウンロードが可能になる見通し。