YouTubeで公開した中継映像から(出典:JAXA)
YouTubeで公開した中継映像から(出典:JAXA)

宇宙を飛ぶX線望遠鏡。「ASTRO-H(アストロH)」の打ち上げが成功した。2月17日17時45分に予定通り発射。インターネットを介したライブ中継も盛り上がった。

アストロHは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の人工衛星。最新のX線望遠鏡を備えている。質量は2.7トン。日本の科学衛星としては過去最大のものだそう。

当初は2月12日に鹿児島県の種子島宇宙センターから、H-IIAロケットで打ち上げ予定だったが、天候の問題で延期。17日に無事打ち上げ、地球をめぐる軌道に載せた。

ロケットは計画通り飛行し、打上げ後約14分15秒にアストロHを正常に分離した。打ち上げ時の天候は晴れだった。

JAXAは、アストロHからの電波を17日19時40分に受信し、アストロHが宇宙で活動するために必要な電力を確保する「太陽電池パドル」を正常に展開したことを確認した。

アストロHの名称は今後「ひとみ」となる。由来はX望遠鏡を使って「熱い宇宙の中を観るひとみ」であること。

画竜点睛ということわざも念頭に置いている。ひとみを描きこんだ途端に、竜が天に昇ったという故事が示すように、ひとみは物事の最も肝要なところという意味でも使う。

またひとみは、眼の中で光を吸い込む部分でもある。光を吸い込むブラックホールは「宇宙の瞳」であるともいえ、「ひとみ」で「宇宙の瞳」を観測するという寓意もあるそう。

なお、東京大学中須賀・船瀬研究室で開発、運用中の超小型衛星PRISMの愛称も「ひとみ」。今回の命名にあたっては了解を得ているそう。

JAXAは「YouTube」と「ニコニコ生放送」で生中継を実施し、視聴した人々は成功に祝福のコメントを数多く寄せた。すばらしい時代だ。