米国の研究者が「重力波」の観測に成功したとの発表を受けて、日本でも祝福する声が出ている。東京大学の重力波望遠鏡「KAGRA(かぐら)」計画を代表する梶田隆章氏は、かぐらの公式サイトで発表した。

2月11日の米国東部時間の午前10時30分(日本時間12日午前0時30分)に、LIGOグループとVIRGOグループが2015年9月から2016年1月にかけて行った重力波の観測結果について記者会見を行った。

競争相手でもあり、協力相手でもある海外の研究者らの発表について、かぐら側は賞賛を惜しまない。重力波信号の発見は、重力波と一般相対性理論の研究者が待ち望んでいた歴史的快挙としている。

建設中のかぐらを含む第2世代の重力波望遠鏡(レーザー干渉計)によって、重力波そのものや、ブラックホールや中性子星という高密度星の研究が可能であることが実証されたという意味で「このニュースは本当にエキサイティング」という。

なお、かぐらは引き続き建設を進め、早期に重力波の国際観測網に参加する予定。地下に設置した低温ミラーを装着しているため、100Hz以下の帯域で感度が高く、その周波数帯にある重力波源の探査に適しており、今回米国で観測を発表したようなブラックホール連星の合体イベントなどをとらえられると見込む。ほかにも連星中性子星合体によるブラックホールの誕生などを検出したい考えだ。