時代を超えて愛されるシリーズ、だからこそ起用、ということですよね?
時代を超えて愛されるシリーズ、だからこそ起用、ということですよね?

内閣がサイバーセキュリティ対策で草薙素子を起用した、という話題が注目を集めている。正確には内閣官房などがサイバーセキュリティ啓発のため、人気アニメ「攻殻機動隊 S.A.C.」とタイアップキャンペーンを行うそう。アニメの主人公、草薙素子を描いたポスターなどを張り出す。

「攻殻機動隊」シリーズは、人間の脳をネットワークにつなぐことが当たり前になった近未来を描くSF作品。

といっても登場は古く、1989年に漫画が雑誌に掲載。その後アニメ映画化して人気を博したが、内閣官房のタイアップ対象となっている「攻殻機動隊 S.A.C.」にしても2002年~2005年に放送しており、10年程前の作品だ。

強い反応を示すのは特定の年齢層、さらにSFを好み、科学技術やサイバーセキュリティにもとからある程度理解のある人が多いのではないだろうか。

ともかく今回、内閣官房の内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)が、アニメを手掛けた講談社・攻殻機動隊製作委員会と協力。新規描き下ろしイラストを用いたポスターを作った。2月1日~3月18日の「サイバーセキュリティ月間」に関係機関に張り出すそう。

さらに同キャラクターを使った「ウェブバナー」も作り、NISCの公式サイトに掲載する。情報処理推進機構(IPA)、NPO日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)なども協力するという。

ほかに1月下旬にも特設サイトを用意し、攻殻機動隊公式サブストーリー漫画も公開するとか。

何となく各機関担当者の趣味のにおいがしないでもないキャンペーン。攻殻機動隊 S.A.C.が若い世代や、サイバーセキュリティの啓発を必要とする層を十分に引き付けるかどうか不安もある。

とはいえ、攻殻機動隊 S.A.C.の後も、シリーズの劇場版は公開が続いているし、新しいファンも獲得しているはずだ。時代、年齢を超えて、幅広い層に共感を呼ぶ作品と、各機関が評価したからこそ、今回のキャンペーンがあると、考えたいものである。