一時期ほど話題にならなくなったとはいえ、ふと思い出すのは「ベッキー」のことだ。随分世話になったという人も多いだろう。公式サイトをのぞくと地道に開発は継続している。PCで昔ながらのやり方でメールを扱う際は、今も魅力あるアプリケーションだ。

簡素で機能的な操作画面。ベッキーは素敵だ
簡素で機能的な操作画面。ベッキーは素敵だ

Becky! Internet Mail」は、1996年に正式公開。以来、改良を重ねながらも、古くからの愛用者を切り捨てず、古いPCを動かす基本システム「Windows 95」から最新の「Windows 10」まで幅広く使えるようになっている。

ベッキーの利便性は、まずメールをひとまとめにする複数の「メールボックス」を作成できる点。個々のメールボックスに対し、複数の個人設定「プロファイル」を設定できる。これにより、例えばノートPCを持ち歩くような場合、会社では「LANで接続、定期チェックは10分おきに」、家庭では「定期チェックなし」などの細かい設定を切り替えられる。

これに加え選択したメールボックスを、ベッキーのアプリごとUSBメモリーなどで持ち出し、普段と別のPCで問題なく使える。

Windows XP以降を搭載したPCからなら、アドレス帳から「Gmail」の連絡先などに参照できる。Windows 8以降ではタッチ操作にも対応するなど、その時その時の最新機能に細やかに対応してきたのも立派だ。

もちろんPC向けの多機能なメールアプリの基本として、「HTML」を使った装飾付きのメールの作成が可能。定型文書はあらかじめ作成して必要に応じて呼び出すこともできる。特定の日時に受信箱にメッセージを入れるなどのリマインダー機能もある。

このほか万単位のメールがたまっていてもストレスなく操作でき、メールへ個別にメモをつけたり、特定のメールに「要返信」「返信待ち」などのタスクを付加したりして管理できる。

さらに「プラグイン」という追加機能を入れれば、「PGP」による暗号化など、いっそう使い勝手を高められる。

販売価格は4,428円(税込)とちょっと高い気もするが、30日間使える無料試用版がある。一度買えば、いつでも最新版を利用できる。ちなみに前回の更新があったのは2015年11月、セキュリティ技術である「SSL/TLS」関連の機能を変更していたり、活発な改良が続いている。