甘いチョコレートがいつもより苦く思える。そんな日もある
甘いチョコレートがいつもより苦く思える。そんな日もある

一部の人々が例年、あまり考えないようにしている2月14日、バレンタインデーが近づいてくる。Amazon.co.jpが早くも特集を公開している。

好きな人にチョコレートを贈る日として知られるバレンタインデー。一説によると、起源は古代ローマの豊穣祈願祭「Lupercalia(ルペルカリーア)」にさかのぼる。この祭りは春を迎えて若い男女が知り合い、思いを通わす場であった。のちにキリスト教が広まると、ローマ皇帝が禁止した兵士の婚約を取り持ったため殉教した聖人、ヴァレンティヌス司祭にちなむ催しになったという。


いずれにせよ古くから恋愛や結婚と結びつくイベントではあった。しかしそれ故に、恋愛や結婚とあまり縁がない層は若干さびしい思いをする日なのである。

Amazon.co.jpでは、もちろんそんな話とは一切関係なく、容赦なく特集を公開した。国内外のブランドから約3,000種類のチョコレートを扱っており、「多様化するバレンタインにも対応できる」と胸を張る。

最近のチョコレートの傾向として、こだわりのある商品や高級品に注目が集まっているそう。今年のバレンタインデーは日曜日とあって、会社や学校などで義理チョコを配るよりも、特別な人や自分用のチョコレート購入が増えると見込む。また専門店「ショコラティエ」の人気も高まっているそう。素材についても、今年は砂糖を使わずステビアやアガベシロップを使用した低糖質のものも注目、らしい。

チョコレートの贈り方も色々だという。欧米にならって男性から女性へチョコレートを渡したり、友達から友達へ「友チョコ」、娘から父へ「パパチョコ」を渡したりしする場合もあるとか。

もちろんAmazon.co.jpが何を、どう言おうとも、縁がない人にはやはり縁がないだろう。とはいえ、バレンタインとチョコレートの楽しみ方が本当に多様化しているというのであれば、男性が自分用に購入し、静かに洋酒と一緒に味わう。そういう過ごし方もあってよいかもしれない。