頭につけると、さまざまな情報を目の前に表示してくれるヘッドマウントディスプレイ(HMD)。作業中で両手がふさがっていても使えるので便利だ。ブラザー工業の「エアスカウター」もその1つ。
エアスカウターは2015年7月に発売。HDMIケーブルでPCやスマートフォンなどとつなぎ、頭に装着すれば、画面が目の前にあるかのように閲覧できる。主に製造業の組み立て現場など屋内で作業をする仕事で使っている。
新たに、屋外でも利用できるよう「タフ」な改良版が登場した。まだ見本にあたる「コンセプトモデル」で、今後製品版が出る見込みだ。ホコリっぽい場所でも使えるよう防塵(ぼうじん)性を備え、さらに水洗いでホコリを落とせるよう防水性も持たせてある。
何かにぶつかっても壊れにくい耐衝撃性能もある。エアスカウターは画面の位置を変更できるフレキシブルアームやピント調整用のダイヤルが付いているが、これらは手袋を付けたままでも操作しやすいようになっている。
独自のアタッチメントと組み合わせ、さまざまなヘルメットに装着が可能。眼鏡やゴーグルの上からでも利用できる。
別途小型カメラやハンズフリー通話のできるヘッドセットを組み合わせれば、離れた場所にいる人と双方向でやりとりをすることも可能だ。
なおコンセプトモデルは1月13日~15日に東京ビッグサイトで開催予定のウェアラブル端末(身につける通信機器)関連イベント「ウェアラブルEXPO」に展示予定。